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【高校物理】慣性運動と力の基礎

本ブログの御訪問ありがとうございます。
機械設計をやっていますT.surfと言います。

 

機械設計をやっている管理人が
本記事で、以下をわかりやすく解説します。
【物理】慣性運動と力の基礎

 

⇩本記事を以下の方におススメです⇩


 

物理の基礎の
力と慣性が
わからない

 

⇩本記事を読むと以下が わかります⇩

管理人T.surf

物理の基礎である

  • 慣性運動

をわかりやすく
解説します。

 

 

結論

慣性とはー
一度動き出した物体はその速度を維持すして動き続ける

というものです。

 

力とはー
ある物体を加速させる物理現象を言います。

 

つまり―

静止している物体に力を加えると動きだし、
一度動き出した物体は、その速度を維持する
となります。

 

逆に言うとー

  • 力が必要なのは、
    物体が動き出す(=加速する)時です。 

  • 直進での速度維持(=等速直線運動)には
    慣性により力が必要ない

ということを意味します。

 

 

慣性運動について

一度動き出した物体は、慣性により
その速度を維持する

つまり、等速直線運動には慣性により力が
必要ない

 

ウソつくな!!

自転車は漕いでないと
減速して止まるだろ!

 

そうです。

その理由は、地球には重力があり、
強制的に地表に押し付けられているので、
地表との摩擦があるからです。

自転車の例で言うと、タイヤと路面との摩擦ですね

また、重力により大気も引き寄せられているので
空気抵抗もあります。



慣性の法則は成り立っているのですが、
地球上では、摩擦空気抵抗が慣性運動の邪魔をして
最後には停止させてしまいます。

なので慣性の法則自体は
見かけ上、成り立っていないように見えます。

 

この慣性の法則が
見かけ上も完璧に成り立つ場所があります。
それは宇宙空間です。

 

宇宙空間では、摩擦もありません空気抵抗もありません

力を加えられて加速された物体は、
力の大きさと力を加えられた時間(加速時間)に
応じた速度で慣性運動である等速直線運動を維持します。

 

 

物体を加速させる力=加速力

物体が動き出す時(加速する時)に力が必要だと言いました。
以降、加速力と表現します。

加速する時というのは、動き出す時ばかりではありませんよね?

 

加速とは現在の速度から速度を
変化させることを言います。

 

例えば
車で時速30kmで走っていて時速60kmにする時にも
加速しますよね?

物体を動き出させる時は時速0kmから加速させる
と言い換えることもできます。



つまり 加速とは現在 

  • 停止しているか
  • 等速直線運動しているか

に関わらず速度を大きくすることであり、
その際に加速力が必要になってきます。

 

 

加速力の求め方

加速力

加速力の求め方は以下となります。

 

加速力F‹N›=質量M‹kg›×加速度a‹m/sec²›
力の単位Nはニュートンと呼びます。

摩擦と空気抵抗のない宇宙空間を例に挙げると
以下となります。

 

加速度

では加速度はどうやって求めるのでしょうか?

例えば、
加速時間2‹sec›で初速0‹m/sec›から目標速度5‹m/sec›
まで加速したい場合ですが以下となります。

加速度a‹m/sec²›
={目標速度5‹m/sec›-初速度0‹m/sec›}÷加速時間2‹sec›
=2.5‹m/sec²›

 

つまり・・・

宇宙空間において、質量5‹kg›で停止している物体を
加速時間2‹sec›で目標速度5‹m/sec›で動かしたい場合に
必要な力は以下となります。

必要加速力F‹N›
=質量5‹kg›x加速度2.5‹m/sec²›
=12.5‹N›

となります。

 

 

まとめ

  • 力とは物体を加速させるエネルギー
  • 慣性運動とは、現状の状態を維持し続ける
  • 物体を加速させる時に力は必要
  • 等速直線運動であれば力は必要ない
  • ただし、地球上の場合は摩擦と空気抵抗で減速してしまう。
  • 加速力は質量×加速度で求められる

 

⇩慣性運動と力の基礎 まとめ記事です。⇩

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