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【高校物理】円運動について

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機械設計をやっていますT.surfと言います。

 

機械設計をやっている管理人が
本記事で、以下をわかりやすく解説します。

【高校物理】円運動について

 

⇩本記事を以下の方におススメです⇩


 

物理の円運動が・・

 

⇩本記事を読むと以下が わかります⇩

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管理人T.surf

円運動とは加速運動の1種です。

 

 

 

円運動とは

ある物体が、ある点を中心として
一定の距離(半径)を保って、ぐるぐる回る運動ですね。

 

円運動とはどういったものでしょう?
ボールに糸を着けて、ぐるぐる回している場合の円運動で
なにが起こっているのかを見てみましょう。


ボールの円運動が回っている微小時間を切り取って見てみると・・。
ボールは慣性の法則に従い接線方向に飛ぼうとします。

 

しかし糸がそうさせないように中心に引っ張ってしまいます。

 

この物体の接線方向への慣性運動に対して、
中心から一定の距離を保つように、
物体を中心方向に引っ張っているのは糸であり、

引っ張る力は糸の張力です。

 

円運動はこの連続でなりたちます。

 

ところで力=物体を加速させる力です。

 

こう見ると糸の張力によって
中心に引っ張る力とともに加速度も
中心に向かいます。

そして、物体が円周上にいる位置によって
加速度の向きが常に変化しています。

つまり、変加速度運動となります。

 

 

円運動の回転速度

物理学的には回転速度のことを角速度と言います。
角速度は単位時間で何回転しているかを表します。

 

角速度は弧度法(ラジアン)表記になります。

 

理由は弧度法は回転数を無次元で表せるので、
様々な計算が可能なのです。(度では計算不可能)

 

角速度は1秒あたりの回転数で表します。
上記記事で一回転(360°)は2πでしたね。

 

4回転であれば4×2π=8πとなります。
ですので1秒間あたり4回転するのであれば8π‹1/sec›となります。

ラジアン自体は単位は無次元です。

 

次章より各種計算式を見てみましょう。

条件としては、

半径r‹mm›質量M‹kg›の物体角速度ω‹1/sec›
で円運動しているものとします。

 

 

円運動の各計算式

接線速度

円周上の微小時間で見る接線速度v‹m/sec›は
以下となります。

v=r×ω

接線速度 v ‹m/sec›
半径 r ‹m›
角速度 ω ‹1/sec›

補足ですが 
上記の例で糸が切れた場合

上で求めた速度で矢印の方向に飛んでいく
ことになります。

 

中心に向かう加速度

中心に向かう加速度a(m/sec²)は以下となります。


接線速度と半径から求める場合

a=v²/r

加速度 a ‹m/sec²›
半径 r ‹m›
接線速度 v ‹m/sec›

 

角速度と半径から求める場合

a=r×ω²

加速度 a ‹m/sec²›
半径 r ‹m›
角速度 ω ‹1/sec›

 

中心に向かう力

中心に向かう力F‹N›は以下となります。

接線速度と半径がわかっている場合

F=M×v²/r

中心に向かう力 F ‹N›
物体Aの質量 M ‹Kg›
半径 r ‹m›
接線速度 v ‹m/sec›

 

角速度と半径がわかっている場合

F=M×r×ω²

向心力 F ‹N›
物体Aの質量 M ‹Kg›
半径 r ‹m›
角速度 ω ‹1/sec›

 

 

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