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【高校物理】加速力と加速度と到達速度 宇宙空間での挙動

本ブログの御訪問ありがとうございます。
機械設計をやっていますT.surfと言います。

 

機械設計をやっている管理人が
本記事で、以下をわかりやすく解説します。
【高校物理】
加速力と加速度と到達速度
宇宙空間での挙動

 

⇩本記事を以下の方におススメです⇩


 

物理の基礎が
わからない

 

⇩本記事を読むと以下が わかります⇩

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管理人T.surf

前回までの記事
を受けて
物体の運動について
到達速度を解説
します。

 

 

結論

以下の第3回までの記事で

⇩慣性運動と力の基礎 まとめ記事です。⇩

  • 力とは物体を加速させるものである
  • 到達速度は力の大きさと力を加えられた時間で決まる

と解説しました

 

 

なので 例えば

5‹kg›の物体にたいして、
5‹N›の力を加えた時に物体は1‹m/sec²›の加速度で
加速します。

 

では、加速された後の速度はどう決まるのでしょうか?

 

結論から言うと、
与えられた加速度の大きさと加速時間できまります。

到達速度‹m/sec›=加速度‹m/sec²›×加速時間‹sec›

 

話を簡単にするために摩擦や重力、
空気抵抗のない宇宙空間での物体の動きを見てみましょう。

 

 

宇宙空間での挙動

今 宇宙空間で5‹kg›の物体Aに5Nの力を
3‹sec›加えます。


宇宙空間空間での物体の動きをグラフにすると
以下となります。



範囲aは加速運動です。
初速0から速度χ‹m/sec›まで加速されています。

この範囲aの加速範囲は
物体に常に5‹N›の力が加えられています。

 

範囲bは慣性運動です。
等速直線運動をしています。
この慣性運動の区間は力を加えられていません。
だからこそ加速が終わっているのです。

 

このグラフでわかるとおり、最終的な速度は

  • 加速度の大きさ(グラフの傾き)
  • 加速力を加えられている時間

で決まるのです。

この加速力を加えられている時間は
加速している時間でもありますので
以降 加速時間と表記します。

 

つまり
速度‹m/sec›=加速度‹m/sec²›×加速時間‹sec›
です。

 

 

実際の速度計算

では、宇宙空間において、
この5‹kg›の物体に5‹N›の力を3秒間加えると
どれくらいの速度まで到達するでしょう?

この場合、まず加速度をもとめます。

 

加速力‹N›=物体の重さ‹kg›×加速度‹m/sec²›
ですので

加速力5‹N›=物体の重さ5‹kg›×加速度‹m/sec²›
となり

加速度‹m/sec²›加速力5‹N›÷物体の重さ5‹kg›
=1
‹m/sec²›

 

上記により加速度が1‹m/sec›が求められましたので
加速時間をから到達速度を求めます。

到達速度‹m/sec›=加速度‹m/sec²›×加速時間‹sec›
ですので

到達速度‹m/sec›=1‹m/sec²›×3‹sec›
3
‹m/sec›

となります。

 

ただし上記の計算結果は、
摩擦や重力のない宇宙空間での結果です。

 

摩擦や重力のある地球上では、
違った結果になりますので別記事で紹介します。

 

⇩慣性運動と力の基礎 まとめ記事です。⇩

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