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【数学】χを求める方程式 実践1

本ブログの御訪問ありがとうございます。
機械設計をやっていますT.surfと言います。

 

機械設計をやっている管理人が
本記事で、以下をわかりやすく解説します。
【数学】χを求める方程式 実践1

 

⇩本記事を読むと以下が わかります⇩

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管理人T.surf

今回の趣旨

以下の記事で
方程式の基礎と
解き方を解説しました。
今回は実践編です。

⇩方程式の基礎の記事です。⇩

 

 

例題1

基本の式

以下の方程式を解きなさい。
2χ+3=11

 

まず自力で解いてみましょう

 

解答

前回の記事で等式は両辺が同じなので、
両辺同時であれば何を足しても掛けても成り立つ
という性質を利用して最終的にχ=◯◯という状態
に持っていく

と解説しました。

 

そこでまず邪魔なのは+3ということになります。
最初に2χの2は後回しとなります。

 

なぜなら2χ+3は省略されているだけで、
正確には(2χ+3)です。

( )はこれで一つの数字とみなすので

最初に掛け算(割り算の場合も)である2を
片付けようとすると以下のようになり、
余計面倒くさいことになります。

χ + 3 2 11 2

 

そこでまずは+3に着目しましょう。

これであれば
(2χ+3)−3=11−3
となり、足し算引き算であれば( )は
関係なく計算できるので以下となります。

2χ=8

では、最後に残った2を消しましょう。

 

2は掛け算なので両辺とも2で割ってあげればいいですよね?

2χ÷2=8÷2
χ=4

 

 

 

例題2

両辺にχがある式

以下の方程式を解きなさい。
2χ+4=5χ+3

 

両辺にχがありますね。
まず自力で解いてみましょう。

 

解答

前回の記事で等式は両辺同時であり、
同じ値であれば何を足しても掛けても成り立つ
と解説しましたが、それはχも例外ではありません。

 

両辺に邪魔な-5χを足しても邪魔な5χを消しましょう。

なお3χを邪魔と感じてもいいのですが、
方程式は基本的にχを左辺に集めます。

 

2χ+4−5χ=5χ+3−5χ
となり、
−3χ+4=3
となりました。

 

次に邪魔な+4を消しましょう。
−3χ+4−4=3−4
−3χ=−1
χ=1/3
となりました。

 

 

例題3

( )が含まれる式

以下の方程式を解きなさい

(2χ−4)÷5=2

 

今度は( )がありますね。
まずは時力で解いて見ましょう。

 

解答

例題1において

  • 足し算引き算を先に処理する 
  • ( )の場合は足し算引き算であれば無視できる

と解説しましたが、今回は事情がちがいます。

( )一つの数字とみなすのですが、
その一つの数字とみなしている( )に対して
割り算(掛け算も含む)がされています。

 

つまりこの
(2χ−4)÷5
を分解すると
2χ÷5−4÷5
ということなのです。

 

あえて、今回は分解して計算する必要もなければ、
ますます面倒くさいことになります。

 

今回は(2χ-4)を一つの数字とみなし、
まずは邪魔な÷5を消しましょう。

 

イメージとしては、
2χ−4を一つの数字とみなしχ"とすると

χ"÷5=2

となりますよね? 

 

するとまず邪魔なのは÷5です。
両辺に×5をしましょう。

χ"÷5×5=2×5
χ"=10

χ"を元に戻しましょう。

 

2χ−4=10

ここまでくれば後は簡単ですね。

 

2χ−4+4=10+4 
2χ=14
2χ÷2=14÷2
χ=7

 

 

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