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【番外編】最初成績がいい子がなぜ最終的に成績が悪くなりやすいのか?

本ブログの御訪問ありがとうございます。
機械設計をやっていますT.surfと言います。

 

機械設計をやっている管理人が
本ブログで数学や物理の原理原則を解説していますが、
今回は番外編です。


【番外編】最初成績がいい子が
なぜ最終的に成績が悪くなりやすいのか?

 

⇩本記事を読むと以下が わかります⇩

管理人T.surf
  • なぜ最初成績が
    いい子が後で悪く
    なりやすいのか?
  • では、どのように
    勉強をしていったら
    いいのか?

について解説します。

 

 

作業を学ぶ子と原理原則を学ぼうとする子

まず管理人が学校や塾で受けた勉強は
テストの問題を正解するための手順を学んでいました。


いわば単なる作業であり、
原理原則を教えてくれてはいませんでした。

 

そのような環境下では、以下となることがあります。

  • 原理原則を理解しなくても作業が得意で
    一時的に成績がいい子
  • 原理原則を理解しようとするが
    原理原則の理解に難航して成績が悪い子

 

この結果

当初成績がいい子が徐々に悪くなる場合があり、
当初成績が悪い子は何かのきっかけで原理原則が
わかると急に成績が良くなる場合があります。

 

この成績の逆転現象を説明する前に

次項で作業勉強と原理原則勉強とは何か?
その実例と違いを解説します。

 

 

作業勉強と原理原則勉強の違い

作業勉強の例

数学の移項を例に解説します。
Χ−3=4

 

この問題を解くには
左辺χ−3の-3を
+3にして、
右辺に移動します。

と教えられることが多いです。

この教え方をテストで点数をとるための
作業といいます。

 

  • なぜ移項ということをしても
    いいんでしょうか?

  • なぜ移項で答えが出るんでしょうか?

この疑問に何も答えていません。
そういう教え方じゃダメですよね?

 

数学の移項については、以下の記事を御参照願います。

 

原理原則勉強の例

実際には
等式の右辺と左辺が同じ値だ

という性質を利用して
Χ=の形に持っていけばΧが求められるのです。

 

なので正しい教え方としては

 

左辺Χ−3右辺4は、
で結ばれているから同じ値である。

 

だから、両辺ともに同時同演算であれば
何を足したり引いたり掛けたりしても成りたつ

 

なので、今回の例では
左辺X-3+3すると
Χ-3の−3が消えてΧ=の形になるが

等式を成り立たすためには右辺も同じ演算を
しなくてはならない

 

従って以下が正しい解釈となります。

Χ−3+3=4+3
これであれば等式が成り立ちますね。
そして以下となります。
Χ=4+3

 

結果論としては
左辺の−3と+3は相殺されてなくなり
右辺に+3が残る

これが移項の原理原則です。

 

つまり移行の場合 
移項そのものが本質なのではなく、

等式の性質の理解と
その応用(利用)が本質
なのであり 
移項自体は単なる結果論に過ぎず重要ではありません。

 

こういうことを理解させないから

  • 複雑な方程式や、
  • 文章問題も組み合わさった問題になった時に

応用が利かず太刀打ちできなくなってしまうのです。

 

 

最初成績がいい子がなぜ成績が悪くなりやすいのか?

作業が得意な子であれば、
最初の内は勉強の難易度も低いので、
数学などでいい点が取れます。


ですが、原理原則を知らないため

数学の難易度が上がると
単なる作業では済まなくなるため、
ついて来れなくなります。

 


ですが、最初成績の悪い子の中には、
作業を覚えるのではなく、原理原則を理解しよう
としている子もいます。

ですが、原理原則の理解に苦しみ難航しているが故に
そこで躓いてしまい成績が上がらない子もいます。

 

ですが、このようなケースは何かのきっかけで
原理原則を理解すれば急に成績が伸びます。



少なくとも管理人は、そのような子供でした。

周りに原理原則を教えてくれる大人もいなく、
原理原則の理解に難航して当初は成績が悪かった
のですが、

成績が悪いながらも勉強している内に急に
原理原則を考察できるようになりました。

 

管理人は自慢話をしているわけではありません。

 

一時期学年トップクラスになりましたが、
その後急に勉強が嫌になり、成績がガク落ちしました。

 

管理人が言いたいのは、
管理人が原理原則を考察できたのは、たまたまであり

原理原則を教えず、

  • 学校
  • 高い金を払って通わされた塾

の作業を教える教え方に問題がある

と考えます。

 

そのような教え方はテストでいい点をとるためには
即効性があるものの成績の長続きがしません。

 

むしろ遅効性でも、
原理原則を教えるべきだと考えます。

 

 

何が言いたいのか?

自身の子をテストの点数や成績だけで
見るのは間違いです。

 

テストの成績がいいのを、深く分析しないと
作業を勉強しているだけである場合があり、 
この場合成績が落ちていく可能性があります。

 

逆に自身の子が成績が悪いのを

  • 勉強不足のせいにしたり
  • もともと頭の悪さと断定してしまったり

そのような安易な判断をすると
そもそも学校や塾の教え方の質が低い
という本質が見過ごされたまま

子供が原理原則の理解の苦しんでいる可能性も見過ごされ
子供の成長と可能性がとまります。

 

くれぐれも
短期的なテストの点数や成績
だけで子供を見てはいけません。

tsurf.hatenablog.com

 

本ブログでは、
管理人が自力で体得した原理原則を
解説していこうと思っています。

 

 

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